Amp & Effector

TT-AMP TypeCE


About This

当工房で多くのAmpを修理や改造をしてきた過程で、色々な違和感、質(パーツやクオリティ)と値段の格差の大きな製品、もう少しこの辺りを変えれば良くなる、などなど感じてきました。
また当方で行うチューンナップで、パーツのマッチングや経たりパーツの交換など行っても変えられないときに、回路の変更や増設などを行っても音の面で突き詰められない事がありました。その中で一から作ってみたら出来るか試したくなり、どこでも回れる大きさ、世界で使える音、レコーディングレベルでも使える物を考え、また日本の家庭事情も考えて、「高木製作所」の高木氏と開発を始めて形になったのが「TT Amp」です。
キャビネットは、Eminence製12″スピーカー1発がギリギリ入る大きさで、50Wのフルチューブアンプとしてはコンパクトで軽量。単板、蟻溝ジョイントでバッフル板も全て組み込み接着し、一つの塊になっています。内側には制振塗料を施しています。
内部配線にはBelden社のハイグレードな配線材、消耗部品であるジャックにはSwitchcraft社のMIL Spec品を使用。オリジナルデザインのガラスエポキシ製ラグボードに厳選した部品をポイント・トゥ・ポイントで配線。(抵抗やコンデンサーは、数十個の中から全て計測し、誤差±0のマッチングの取れたパーツだけを使っています。)
重視したのは「電源部」です。低音のレスポンスを左右する電源周りにはHospitalGradeプラグとBelden社のケーブル、整流回路には超高速スイッチングダイオードを使用。
整流管では音の抜けや瞬発力に影響してくるのでダイオードを使用し、ダイオードも通常使われる物より十倍以上の原価の物を取り付けてあります。もっと高い物(5,000円ほど)を付けて試したのですが楽器にはちょっとHi-Fi過ぎたので、現在の物に落ち着きました。あとは、出来るだけ必要最小限の回路に絞りいかにクリアで抜けていき、ナチュラルな音で人工的な音の響きになら無いように出せるかを追求していきました。
正直、万人受けするAmpではありません。
しかし、弾いていて気持ちが良くなるAmpだと思います。何時間でも弾いていたくなるような・・・そんな感じのAmpに出来上がったと自負しております。
コントロールはシンプルなVOLUME、TREBLE、BASSの3コントロールのみ。      
PSE取得済み。

 

Spec

POWER TUBE SOVTEK 5881WXT*2 45W
PRE-TUBE SOVTEK 12AX7WXT*2(TYPE CE)for JAZZ
SOVTEK 12AX7WXT*3(TT-AMP)for ROCK
CONTROL BRIGHT/NORMAL INPUT、VOLUME、TREBLE、BASS
SPEAKER EMINENCE Legend121 150w/8Ω 12inch SP*1
CABINET Selected Solid Wood,All Hand Made
Size 500mm(Wide)*435mm(High)*210mm(Depth) for ROCK.
500mm(Wide)*195mm(High)*220mm(Depth)for ROCK Head Type
370mm(Wide)*370mm(High)*250mm(Depth) Type CE
(RockやJAZZというのは区別する為なので、気にしないでください。)
 

TT-Effector Series

「TT-Comp」

1980年代のMXRの癖があるコンプレッサーを再現したく、心臓部である「CA3080」を世界中から同じ型番、形状を取り寄せますが、殆ど偽物が多く何とかかき集めて製作し、同時に使用するゲルマトランジスタも入手が難しく、数に限りが有ります。

「TT-Fuzz」

特に大きな変更は無く、純粋にFAZZFACEをロシア製ゲルマトランジスタに合わせた回路を作り、いわゆるFUZZを再現していますが、異常なノイズなどは出ないよう扱いやすくしました。

「TT-Season」

此方は、エフェクターというより、その名の通り味付けに使う物です。あくまでも主役はAMP、原音をなるべく活かしながら、AMP側では調整出来ないところをこれで操作します。