SDGsシリーズとは


SDGsシリーズ

ECO企画”RRR"を制作している時に、通常制作の材料自体も細かくして廃棄しているという事に気づき、これを何かに使えないかと思い立ち、この「SDGsシリーズ」を制作してみようと始めました。
ボディを材料から切り出す際に、左右の端材が大きく残ります。それを短冊状に切り揃え溜めて置きま す。
ある程度の種類、数が溜まると加工、接着してボディの大きさに製材していきます。
この時、どうしても厚み調整で薄くなる場合は、表、裏面に材料を付け足します。この材料も製材する際に半端な厚みで 残ってしまう材料を使用します。
正直、通常の制作より手間と時間が掛かります。
通常は製材された木材を仕入れ、一定の期間乾燥させた後、外周加工など進められますが「SDGs」 の場合、まずは短冊状に切り分けてから製材し、貼り合わせ、1日乾燥後に表裏の平面だしと、製材作業が入ります。
厚みが足らない時は、木材工場でも製材時に中途半端な厚みで残る材を仕入れ て置き、それを貼り合わせします。
それでもこの手間をそのまま価格に転嫁すると高額になるので、このシリーズに関しては赤字覚悟で制作しています。

この業界は自然破壊に加担している事は避けられない事なので、少しでもそれに対して考えたり、気付く人が増え無駄やもったいないという事を改善していこうとする人が出てくる ことを期待しています。 現在は、製材する木材、制作する楽器のボディの寸法も考えて、少しずつ「端材」が出ないように取り組んでいますので、「SDGs」シリーズを制作する事は減りますが、それが本筋ですので。
ちなみに、色々な材料を使用していますが、それぞれの特徴が出て複雑な音にはなりません。個性的な音にも、突出して特徴的な音にもなっていません。普通です。
単板で材料の組み合わせによ り、音の変化を言われますが、正直、本当にその変化や特徴が分かる人は、ほぼ居ません。
材の構成より、ホロー加工した方が変化が大きく、誰でもわかると思います。(個人的な見解です。)

SGDsシリーズ