Martin Ukulele 1950’s ボディが大破!再起不能か?

MARTIN UKULELE 1950’S

この写真は、裏板を剥がした状態です。
サイド板がワニの口の様にバックリ!割れてしまいました。

この様な場合は、裏板を剥がしてサイド板の割れ部分を裏から補強して接着します。((写真の四角い板は以前修理された物ですが、接着剤の跡残り、割れからズレている最悪な修理です。接着剤がこの様に残っているのはアロンアルファの様な物という事なので良くないです。音とか考えていないとりあえず着けちゃえ!という修理です!))
裏板を剥がす手順は、まずセルを剥がします。(これは比較的、容易に剥がせます。)
次に、慎重に熱やへらなどで少しずつ接着面の隙間に入れていきます。これが大変(TT;)
割れないように、慎重になのです・・・・。

 

なかなか以前の接着剤が取れなくて苦労しましたが、あまり削ると薄くなってしまうのでこれくらいで勘弁・・。(だから、アロンとかを使うと浸み込みすぎてダメなのです!!)
割れがひどいところは、マホガニー材で、それ以外は薄い板で補強します。あ
まりにしっかりやりすぎると音に影響があるので、補強と音の両面から考えて修理するのです。

 

サイド板の補強が終了したところで、次は裏板の接着です。
サイド板の四角いところは、破片が無くなった部分でこの様にとりあえず埋めます。
次に、セルを張り直し全体的に修正した後、塗装に入ります。
今回は当時の新品状態に仕上げますので、塗装は剥がしました。
右の写真は同じ方向から撮りました。割れ修正部分が、あまり目立たないようになっているでしょう?
OLDを持っている人は見た目も気にしますからなー・・・・・

 

 

<<仕上がり!>>
いやー長い道のりでした・・・。写真がぼけていてすみません。
ネックとボディの色味が同じくらいになっているでしょう?どうです?こんな位なら許せるかなー?今回は、いろいろやりました。
裏板剥がして、サイド板補強してセルも張り直して(元の物を使っているので面倒くさいのです)塗装をやり直して裏板などの補強やトップ板の補強などもあり、いやー大変だったです(TT;)いや、本当。