Gretsch 6120 1950’s ありがちな角度不良…でも、これは弾けない。

6120

 

OLDのGRETSCHにありがちな、角度不良です。

でも、こんなに激しいのは滅多に無いですが・・・・
今回はツアーに間に合わせて急ぎの修理の為、ネックのリセットをしている時間が無い。
GRETSCHは、比較的セット部の中が着いていて周りが剥がれるというモノが有ります。
今回もCHECKした結果、有り難い事に周りだけでしたので、角度修正という修理になります。

 

 

まず、クランプで適度な角度に固定します。
次に隙間の出来ている部分に合わせて埋木を作り、隙間にはめます。(上2枚の写真)

今回は上の一部分だけ剥がれているだけなので、その部分に合わせて埋木を作ります。
ボディの部分にのっかっている指板部分の下にも薄い板を入れます。

厚さは、0,2ミリくらいです。下の写真は、埋木を入れ再接着し周りと合わせ→塗装前に色を合わせ→塗装中の順番です。
このように角度はほんのちょっとで変わるのです。

殆ど角度を変えたところが分からないでしょ?
この後に、着色で目立たないように色をぼかしていきます。

 

 

<<仕上がり>>
塗装も終わり、組み込んでとりあえず一段落です。

BGをここまで上げて、12fでの弦高が3ミリという状態です。
セット部の仕上がりは言われても分からないような感じでお客さんにも喜んで頂けました。

良かった良かった。

ちなみに、PUの高さが前の状況のせいでかなり下げられてしまったので、元の高さまで戻しました。
リアのみですけど。な、なんと今回は急がされ1週間で修理をしました。

お仕事で使うのと、常連なので渋々寝る間を惜しんで働きました。
でも、生き返って大音量で鳴っていると思うと、まぁいいか、と思ったりして・・・