Gibson ES-175 1990’s ネックが折れて、ヒールまでも・・・・・・。

GIBSON ES-175 1990’S

 

うわぁー!ヒールから折れてるわ、ヘッドが折れてるわ、大変です。

でも、やり甲斐があるってもんです。
それにしても、このセット部の隙間は如何なものか。。

 

 

<<接着>>
とりあえず、こんな感じで接着します。
このとき、ズレが生じないように気を付けて慎重に接着します。傷やクランプでの押し跡が付かないようにも気を付けます。

 

 

<<あて木補強中>>
この様に一度削り、同じ材であて木を作りピッタリ合わせ接着。
ヴァイオリンの修理法に習い、このやり方が一番強度と耐久性が良いのです。ボリュートを付ける事も可能。
この写真は、違う物の修理の写真です。
取り忘れました。すみません。

 

 

今回はヘッド部は元の形を保ちつつ、演奏に支障無いところに厚みを持たせ補強しました。
ヒール部は、接着して塗装しました。(お客さんの予算の都合上簡略。でも、強度的に問題なさそうなのでOKしました。)
当工房では、基本的にヘッド折れの着色は、写真のようにつぶしの近い色を塗ります。
希望により木目を書きますが、強度的に変わらないのでお金に余裕のある方、見た目を気にする方以外は意味無いですよ。使えれば良いでしょう?
楽器は道具だと思っているので自分としては、使えて気持ちよい音が出せれば良いと思っているので見た目は二の次。ミュージシャンの方はそういう人が多いのです。
演奏に関わるところや音に関わるところは半端でないので、気合い入れるところはしっかりやらないと干される!
一流の人たちはは厳しいのです。