Gibson Ukulele 1950’s 表板がへこんで…

Gibson Ukulele

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今回の修理は、ウクレレでは良くある表板のへこみです。BGとホールの間が弦の張力でへこんでしまうのです。
これは、ウクレレのバスバーの入り方があまり強度的には強くないため起こります。

まずは、セルを剥がしていきます。その次に指板を剥がし、ネックをはずします。
(簡単な作業では無いのですが、今まで紹介した物とダブルので省きます)

 

Gibson Ukulele

 

次に、傷か付かないようにマスキングしてBGを剥がします。

 

Gibson Ukulele

 

いきなり進みますが、表板を剥がしました。次にブレーシングをこの様にXブレーシングにしました。

なるべく元の音を崩さないようにブレーシングの大きさを削りながら、板を叩いてチェックし決めていきます。

 

Gibson Ukulele

 

 

ブレーシングが決まれば表板の接着です。1日置いてクランプをはずし、セルを再接着します。
この時、セルは縮んでいますので多少の熱を加えてのばして着けます。
1日おいてマスキングを剥がし、表板の塗装を剥がしBGの再接着をします。

次に、ネックの再接着となり塗装に入ります。

 

Gibson Ukulele

 

塗装です。
まず、オリジナルと同様ウッドフィーラーを塗り、サンディングは3回くらい吹き着色しました。
当然塗るところは表板のみです。

 

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仕上がりです。
この様に、表板のへこみは平らに近づきました。約4ミリの隙間があったのです。

 

Gibson Ukulele

 

めでたく仕上がりました。